美味しいお米探検隊 | 200702

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旧富来町はサスペンス劇場のクライマックスに・・・




大荒れの時に、車から採った写真です。
尊保のある旧富来町(現志賀町)の海岸部にある岩、この辺りから、山に入っていくと尊保があります。
 富来町と合併した元の志賀町までは砂丘が続いている地形なのですが、旧富来町までくると、このような岩も見られる地形になります。
 尊保に行く途中では見られないので、行ったことは私はないのですが「ヤセの断崖」と呼ばれる場所がさらに北に行くとあります。
 
 その名の通りの断崖です。
 尊保が金沢から100kmと申しましたが、当然、その断崖も金沢から離れた場所なのですが、金沢を舞台にしたサスペンスドラマの終わりにはよく登場する場所です。
 クライマックスに犯人を追い詰める場所になぜかなります。
 ただ場所が場所だけに、サスペンスドラマごっこをして、「来ないで〜死んでやるから」と叫んだりすると、周りがシャレに受け取らないかもしれないので、観光に行かれる方はご注意を・・・

減農薬・・・

なかなか、用意する暇が無くて延び延びになっているのが、尊保のお米の栽培履歴。
 喜佐さんたちから、既に情報提供をしてもらっています。
 だったら、そのまま載せればと言うわけにはいかないのは、「減農薬」っていえるかどうか。

 同じ喜佐さんのお米でも、有機栽培米なら、そのまま載せれば済みます。
 農薬は使っていないから、それまで。
 問題は少しでも使ったもの。

 比べる比較基準がないと表現できないのです。
 減農薬と表示できるレベルは、当該地域の基準の50%以上の削減です。

 もちろん、喜佐さんは自称「稲と語り合える男」、よく観察しているので無駄な農薬をまかない。農家にとっても、費用削減になります。
 イモチ病対策も回数も少なければ、濃度も半分でまいている。
 これなら、十分と思っても、一般の人たちにはそれがどうなのかわからない。それで、準備にまだまだかかります。ご了承下さい。

 喜佐さん、いわく、
 私は農薬は病気の予防的に薄くまいていて、病気は発生させていない。よくイネを観察せずにいる人が、病気を発生させて濃く何度もまくことになる。とのこと、
 よくイネを見ている農家かどうかは安心できるお米選びにはいいポイントとなりそうです。
 
 

過疎の問題は、逃げるが勝ち?

 グリーンツーリズムなり、ロハスなどと、田舎で暮らすということにあこがれている人も多くいます。
 しかし、廃村のようなことまで考えてしまう能登の集落では、そんな自給自足的な生活が残された生活手段であって、自分の故郷に住み続けたいという願いだけでも、支払う金銭以外の費用は大きいもののようです。

 この前、ある集落のご婦人に言われてショッキングなことがありました。親の面倒をみようと都会から農村に帰ってきた人々がいるのですが、もちろん帰ってこない人達もたくさんいます。
 ところが、帰らない人は都会で高所得を確保・維持する機会もある。しかし、帰ればなくなる。
 自分の親と暮らすために帰ってきたが、近所の一人暮らし老人は放っておけない。もちろん、近所の高齢者と支え合う生活をする。
 ところが、福祉は、一人住まい高齢者が対象に手厚くあるため、親を捨てた人に変わって行政サービスがあり、見捨てず帰ってくれば経済的に悪くなって、かつ一人住まい高齢者でないから福祉が手厚くなくなる。
 親や土地を捨ててでも、先に逃げてしまった人の勝ちという状態だというのです。
 最後まで住み続けた人が、もっとも貧乏くじを引くというものです。
 能登では消える集落というのは、本当に出てくる恐れがあるので、非常にショッキングでした。

農村のインターネット

またまた、石川県にきております。
 ホテルでブロードバンドが使えるので、こうしてブログも書けるわけですが、まだまだ、ブロードバンドというわけに行かない地域が石川県にもあります。
 先週、尊保に訪問した際、何と喜佐さん(ホームページで紹介してます)がノートパソコンを広げているではないですか。尊保は、ADSLは来ているので、あとは中高年の意欲でよかったわけです。
 ところが、その後によった穴水の集落では、ADSLもなく、ISDNまでしかできないというのです。この集落は、廃線になったとはいえ鉄道沿いにあった集落であったので、どちらかというと谷の奥にある尊保よりも早くインフラが整備されていると思ったのですが、能登は能登でも奥能登に入るとなかなかインフラの整備は進んでいないようです。
 そういえば、インターネットもそうですが、携帯電話。尊保はドコモが使えるようになったのですが、私のソフトバンクはいまだ使えず。
 関東や金沢にいると農家が携帯電話を使うのは当たり前になってきたのに、このような集落はまだまだあります。
 そこで、「携帯電話が通じないところ米」の商品化を提唱しようかと冗談でよく言っています。でも、この条件で、すごい環境が保証されてそうな感じがするから恐ろしい。

大荒れの天候のなか、尊保へ

DCF_0001.jpg


ぼやけた写真になってごめんなさい。
喜佐さんのお家から、田んぼをとった風景です。
15日に尊保に顔を出してきました。
14日は春一番が吹いて暖かい一日だったのですが、この日は大荒れでした。
北陸地方でも能登は雪の少ないところではあるのですが、今年は降っても雪がすぐに消えてしまうようでした。
 風も強く、海も大荒れ
 しかも、尊保に来る頃に降り出した雪、帰りは山を越えて穴水にいったのですが、すっかり雪のなか、車を慎重にゆっくり走らせることに・・。
 すでに畦道が緑が見られるようになって春が早く訪れてきているというこの冬で、なぜかこんな日に能登に行くことになるとは・・・



原産地表示はブランドじゃない

 美味しいものに、こだわる人にはもちろん、とれた産地にもこだわるものですが、ここに一次産業の人のたちの誤解が生じています。
 以前にも、新潟産だ魚沼産だといっても、その地域でとれたものにはバラツキがあり、その中で美味しさの差が生じる。それを理由に、ブレンドして何が悪いのだという米の流通業者もいたという話です。
 これが生産者の段階になると、産地の名前が通りさえすれば高くなるのだから、行政が宣伝に補助を出してくれれば、それで農業振興になるという安易な発想の人たちもいるのです。
 でも、この発想では宣伝が県単位なので、○○県産という産地表示と何が違うのというものが増えてきます。
 この前、石川に訪問したときには、地元の漁港で上がったカニは加能ガニと表示されていました。決して「可能」の間違いではなく、加賀と能登を合わせた石川県産なので、加能ガニと表記されています。
 もともと、ここでいうカニは、山陰では「松葉ガニ」、北陸では「ズワイガニ」と呼称こそちがえ同じカニを指します。また、北海道産というのもあるので、日本海じゅうでとれるカニではないかと思われます。
 おそらくは、このなかでも、どこに住んでいるカニが比較的美味しいというのがあるのでしょう。ただ、どこの漁港であがるものがという区別しかできないためか、漁場というより、実質、漁港、もしくは漁港のある地域という形で産地が区別されます。
 以前から、京都では間人ガニ(「たいざがに」と読みます)が珍重されていたようで、丹後半島の間人漁港であがるカニがいわゆるブランドガニだったようです。
 恐らくは、こうした漁港のものをならって、我がカニもと思い、「越前ガニ」「加能ガニ」という県単位のブランドガニが登場したのでしょうが、その意味するところ知ってしまうと考え物です。
 一つの漁港の漁師さんたちの漁場ならある程度限定されるでしょうが、県単位全域の漁師さんの漁場となると、境界線のない海ではもう福井と石川の漁師さんは、きっともう同じじゃないという状態でしょうから、越前ガニ=ズワイガニ(福井県沖)、加能ガニ=ズワイガニ(石川県沖)でしかないのじゃないのと思ってしまいます。
 どちらかというと、ズワイガニ(石川県沖)と書かれていた方が、お母さんに「タラバガニ」とか「ズワイガニ」とカニの種別で区別して、カニを買うようにお使いを頼まれたお父さんが悩まなくていいような気がします。何か、消費者の混乱を招いて、うやむやのうちに高く売ろうという石川・福井の連携策なのかと勘ぐってしまいます。

 

Extra

プロフィール

サクラマス

Author:サクラマス
農業水路の生物保全を目的に、能登半島にある尊保集落の協力を得て、地域情報の発信の実験をしていましたが、研究期間が終了のため、仕事ではなく、趣味での美味しいものの情報を載せるぐらいにします。

 ながらくお世話になりました。
 頃合いはみて閉じる予定です。

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